2012年5月23日水曜日

ウォール街占拠運動~労働運動が学ぶべきものは何か

第22回社会運動ユニオニズム研究会(終了)

日 時:2012年6月9日(土)
報告者:マット・ノイズさん(LaborNow運営委員、明治大学特任講師)
通訳:山崎精一さん(LaborNow共同代表、明治大学労働教育メディア研究センター客員研究員)
共 催:一橋大学社会学研究科フェアレイバー研究教育センター
明治大学労働教育メディア研究センター
Labor Now
*当日は、Ustreamを使った中継を予定しています。
http://www.ustream.tv/channel/labor-now-tv
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2011年9月17日にスタートしたウォール街占拠(OWS)運動は、「私たちは99%だ」をスローガンに、他の社会運動や労働運動を巻き込みながら爆発的な勢いで、2ヶ月間の占拠運動を続けました。11月15日の強制排除後は、各地域や様々な運動の中にオキュパイ(占拠)運動を広げ、運動を持続・拡大しています。5月1日のメーデーでは全米主要都市で、移民労働者や労働組合と共に大規模なデモ行進を行いました。
OWS運動は、労働運動をはじめ、既存の様々な社会運動に、大きなインパクトを与え、従来の社会運動のあり方そのものの変革を進めようとしています。その重要なポイントはコンセンサス・モデルと言われる合意形成重視の運動論です。指導者たちが集まって運動方針を決めて、目標に向かって、大衆(労働者)を動員する方法ではなく、誰でも参加できるジェネラル・アッセンブリー(総会)を開いて、時間がかかっても議論を尽くして合意を形成して、運動を進めています。
そこで、次回研究会では、既存の労働組合運動の運動論と大きく異なるOWS運動がアメリカ労働運動にいかなる影響を与えているのか、労働組合はOWSU運動から何を学ぶべきかを、マット・ノイズさんからご報告いただき、議論したいと思います。ニューヨークでOWS運動に関与している活動家・研究者と事前にやり取りしたインタビュー・ビデオの上映も予定しています。
マット・ノイズさんは、ニューヨークの組合民主主義協会(Association for Union Democracy)の運動に関わってきた活動家で、5月はじめにシカゴで開催されたレイバーノーツ大会にも参加されています。なお、ノイズさんは原則として英語で発言しますが、逐語通訳をいれます。
ご関心あるみなさんのご参加を呼びかけます。